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国際ロータリー第2750地区 東京六本木ロータリー・クラブ The Rotary Club of Tokyo Roppongi

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卓話

2022年12月

卓話『輸入車の超高級な世界』令和4年12月5日

SKY GROUPトライデントイタリア株式会社 取締役 笠井 裕太様

SKY GROUPトライデントイタリア株式会社 取締役 笠井 裕太様

SKY GROUPは、1981年にBMWジャパンが発足し、国内でディーラーを探している過程でわたしたちの起源であるモトーレンニイガタに声がかかったことから始まります。その後関東へ進出し、現在は東京、神奈川、兵庫、北海道、福岡と各地に拠点があり、全国展開に挑戦しているところです。元々はBMWのみでしたが、現在は16の正規ブランドのディーラーとしてハイパーカーやラグジュアリーカー、スーパーカー、プレミアムカーなどの新車や中古車の販売、アフターメンテナンス、レンタカーなどを手掛けています。

わたしは2010年に米国公認会計士に合格しコンサルタントとして働いていました。先輩や同僚から市場をよく見ろというアドバイスを受け、高級車に限らず高級商材が売れる時代が来るのではないかという予測をしていました。メカニックの資格を持っているわけでもセールスを経験したわけでもありませんが、なんとなく車なのではないかという単純な発想で車の世界に興味を持ち、2013年にご縁があってSKY GROUPに入社しました。

ディーラーとはどのようなものでしょうか。基本的にはお客様から注文を受け、輸入業者を通じて海外の自動車メーカーに発注をします。海外の自動車メーカーで生産された車が輸入業者に発送され、船で日本に到着した後新車整備が行われ、わたしたち正規販売店に出荷されるという業態です。正規販売店がいわゆる正規ディーラーと言えると思います。また並行輸入は、日本以外のマーケットで並行輸入業者が買い付けたものを日本で売るという業態です。ですから一般消費者のお客様が外車を購入しようとした場合、正規販売店なのか、並行輸入業者なのかという対極で考えたらいいと思います。

ハイパーカーやラグジュアリーカー、スーパーカー、プレミアムカー、それぞれの一般的な定義をご紹介します。

ハイパーカー 高性能で出力が高いことを指します。そしてスーパーカーの中のひと区分がハイパーカーだとも言われています。スペックだけで言えば世界選手権レベルのレーシングカーを遥かに凌ぐようなものもあります。

ラグジュアリーカー 豪華さを備えた高級車の中の一部と捉えられており、高級感を演出しようとするカスタム手法を施した改造車も含まれます。しかしディーラーでは改造は行わないため、気持ちよく乗ってもらえる車というイメージで定義できるのではないかと思います。

スーパーカー 大辞林では、性能、美しさ、装備の良さ、価格などで並の自動車を超えた車で、スポーツカーの中では特に大型で強力で手作りに近いものと定義されています。皆さんのイメージと合致しているでしょうか。日本では70年代というイメージがあるかと思いますが、ただひとつ言えることは、日本がスーパーカーブームの一番大きなマーケットだったのではないかということです。

プレミアムカー 特に具体的な定義を見つけることはできませんでしたが、本来の定価より高く取引をされていると言う意味でのプレミアムではなく、高級車とほぼ同義語なのかなと思います。

わたしたちが取り扱っているブランドは、フランスに本社を置く自動車メーカーで、ラグジュアリーとハイパフォーマンスを兼ね備えている世界最速の車と言われているブガッティ、イタリアのモデナに本社を置くパガーニ、3Dプリンターを使った車の製造過程に盛り込み、最先端だと世界に紹介されているシンガー、その他、マクラーレン、アストンマーティン、ベントレー、ロールスロイス、ランドローバーやジャガーといったイギリスを代表するブランドや、イタリアのランボルギーニなどがあります。今中心に取り組んでいるのがパガーニと同じイタリアのモデナに本社を置くマセラティで、SUV車やEV車など、積極的に新しい商品を投入し、技術開発にも力を入れています。製造国はヨーロッパが多く、価格は3000万円から5000万円となっています。ラグジュアリーカーやスーパーカーという言葉の定義自体が曖昧な部分もあり、現実的には両方に分類される車が多いということが言えると思います。

スーパーカーやラグジュアリーカーと定義される車がここまでどのように推移してきたのかを見ていきますと、2000年にランボルギーニは71台でしたが、2020年には9倍になっています。またフェラーリは1.8倍、アストンマーティンが17台から196台等、どのブランドも8倍から10倍に近い増加を実現していることから、圧倒的に伸びているマーケットであることは間違いありません。

ハイパーカーに分類されるブガッティ、パガーニの歴史をご紹介します。ブガッティはフランスの会社ではありますが、イタリア出身のエットーレ・ブガッティさんが1909年にアルザス(当時ドイツ領)に設立しました。1939年にご子息のジャン・ブガッティさんがテスト走行中の事故で亡くなってしまうという事件があり、会社の業績が下向きになっていきます。1947年にはエットーレさんも病気で他界され、ここで一旦ブランドの第一の局面が失われてしまいました。その後1987年にイタリア人であるロマーノ・アルティオーリさんが商標を手に入れ、モデナにブガッティ・アウトモビリS.p.A.を設立しますが、1995年に経営破綻し、1998年にフォルクスワーゲングループがブガッティ・オトモビルを設立し現在に至ります。ワーゲングループの力で再興できたブランドであると言えます。破綻した過去があるように、ハイパーカーやラグジュアリーカーという車のブランドは、今有名で人気があるブランドでもかなりの確率で経営破綻や買収などの辛い歴史を持ちます。台数を出していないことと、景気の動向の波を受けやすく、安定することが難しいという面があるのだと思います。

ブガッティ ヴェイロンは1999年に世界300台限定、当時100万€で発表されました。また少し前に生産が終了し、500台限定、240万€で発表されたブガッティ シロンも既に完売で、ブガッティの今の問題は、売る車がないということです。

パガーニは1992年にイタリアのモデナで、アルゼンチンのオラチオ・パガーニさんが設立しました。ランボルギーニに勤めており、カーボンの開発などで貢献された方です。車種としては1999年から100台限定、80万€で発表されたゾンダ、2011年から140台限定、308万€で発表されたパガーニ・ウアイラ、そして2022年9月に発表された限定99台のパガーニ・ユートピアがありますが、こちらも既に完売してしまいました。

ハイパーカーの製造国はイギリスやイタリア、ドイツなど車の製造国として有名な国もあれば、スウェーデン、アメリカ、日本など、これから市場に参戦しようというような新興メーカーもあるのが特徴です。またすべての車において、基本的には外貨で価格設定をしているため、購入価格はその時の為替の状況によって変動しますが、時代が新しくなればなるほど価格も高くなっていく傾向があります。

市場が広がってきたこともあり、ハイパーカーは今かなりのケースで高く取引をされています。色々な高級商材のマーケットがありますが、実は一番資産を増やすことができるのは車の世界なのではないかと思っています。今後ハイパーカーを検討いただくことがあれば、為替の関係も含めてどのように推移していくのかを考えていただくのも楽しいのではないかと思います。

本日はご清聴ありがとうございました。



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