東京六本木ロータリークラブ




卓話

2015年7月

卓話 『六本木あれこれ』2015年7月27日

森 英恵様

デザイナー
森 英恵様(対談者:森美術館理事長 森 佳子様)

森(佳)今日はお忙しいところ、ありがとうございます。こういう対談の形でさせていただくのは初めてで、大役で緊張しております。

森(英)今日はモリモリお話ししましょうね(笑)。

森(佳)先生には2009年に表参道から六本木ヒルズにお移りいただきました。六本木を選んでくださった理由を伺いたいと思います。

森(英)私は新宿でスタートして銀座、ニューヨーク、パリとやってまいりまして表参道のビルを建て直す話が出たとき、大好きだけど全然仕事をしたことがない六本木に移りたいと考えました。それで森さんにお話ししましたらとても親切に、ご自身が仕事をなさっている場所がとてもいいからそこを空けましょうって言ってくださった。様々な人が訪ねてきますけど、落ち着いた静かな佇まいを、みんながいいねって言ってくれます。

森(佳)嬉しいことですね。森が六本木ヒルズを計画したとき、そこを文化都市にしたいということで、会社だけではなく美術館も作りました。

森(英)とても独特な文化がございますね。大がかりじゃないけど、なんでも気持ちよく間に合うという感じです。ことに美術館は企画が新しいしモダンで、たびたび足を運ばせていただいております。

森(佳)六本木を行きかう人々のファッションをどうご覧になっていらっしゃいますか。

森(英)しっくりした趣味のいい人たちが大事に手に入れる、そういったものを扱う店が多いと思います。六本木の街を歩いている人たちは、若いのか歳とっているのか、男なのか女なのか分かりませんね(笑)。それも今の傾向で、確かに時代が見えるって感じがします。

森(佳)ここは6万本の木が植わっていて、もう随分育ちました。最初は常緑樹が多かったんですけど、やはり四季の移ろいが見えるのが日本人の感性に大事だと学びまして、いろいろ工夫しております。

森(英)素晴らしいですね。華やかではなくとも健康でフレッシュな感じがします。維持は大変だと思いますけれど、どうぞ頑張って。

森(佳)ありがとうございます。森も街は作るものじゃなくて育てるものだとよく申しておりました。確かに六本木ヒルズは出来たときよりも色んな事が出来るようになりました。

森(英)六本木を大切に育ててまいりましょう。

森(佳)今後の六本木、どうなっていったらいいとお考えでしょうか。

森(英)もう十分にデザインできていると思います。あとは時代の変化に対して磨きをかけて行くことで十分じゃないでしょうか。

森(佳)ありがとうございます。(会場に)なにか質問おありですか。

小篠 本日はありがとうございます。ファッションだけでなくユニフォーム業界でも先生のお仕事は沢山、私たち勉強させていただいております。先生はオリンピックに向けて、ファッションとユニフォームがどう動いていくといいとお思いでしょうか。

森(英)私は仕事をするときはいつも、私は日本人で、日本には独特の伝統や文化があるんだということを心の中にしっかりと置いておりました。日本の繊細な美意識を表現して、日本ってすごいねと思わせるような洗練した空気を見せられたらいいなと思います。

森(佳)今日はありがとうございました。

対談の様子

卓話 『基本に返ろう~Back to Basics~』2015年7月13日

加藤 書久様

2015-16年度山の手東グループ ガバナー補佐
加藤 書久様

 皆さん、こんにちは。今日は山の手東グル—プ11クラブのさらなる活性化について考えてみたいと思います。

 1905年シカゴの青年弁護士ポール・ハリスと3人の仲間によって始められたロータリークラブは、現在200以上の国と地域に広がり、クラブ数34,000、会員数122万人と言われております。日本では現在のクラブ数は約2,300、会員数89,000人です。日本のロータリークラブは34の地区に分かれ、私ども2750地区のクラブ数は今年4月100になりました。会員数が5月現在で4,851人です。クラブ数は34地区の中で1番、会員数は2760地区の名古屋に次いで2番目です。2750地区は9つのグループに分かれ、山の手東グループはクラブ数が11で会員数が5月末現在633名です。

 ロータリークラブは親睦と奉仕が重視されています。ポール・ハリスがなぜロータリークラブを作ったかというと、広いシカゴでは仕事上の付き合いは沢山あるけど本当の友達が一人もいない。絶望的に寂しいんだということだったようで、本当の友達作りのためにロータリークラブを始めました。同時に当時のシカゴは商業道徳の欠如が大変目について、ポール・ハリスはこれに耐えかね、信頼できる公正な取引をして職業倫理を向上させ、職業を通じて世の中に貢献したいと考えました。これが職業奉仕の始まりであり、ロータリーの奉仕の始まりでもあったのです。

 2015,16年度2750地区のガバナー水野功さんは、地区運営基本方針を「未来に向けてロータリーの原点 心を大切に Back To Basics For Our Future」としました。そこにはロータリークラブの現状に対する危機意識があります。ロータリーは例会を大切にし、出席率を大切にしてきたのですが、近年世界的に出席率が低下しています。日本でも出席率が90%以上の地区は1995年には約25ありましたが、2000年には13地区、2005年には6地区、2015年には4地区と減少しています。国内会員数も長期的低落傾向にあり、1996年の13万人が現在では89,000人になっています。景気が悪かった時もありましたが会員の減少と出席率の低下は、近年のロータリーが基本から離れ、その魅力が減ってきたからではないか、だからロータリーの基本をきちんと守って魅力あるロータリーを目指す。それが出席率を高くし、会員の増加に繋がるとガバナーは考えておられます。

 私たち山の手東グループの11クラブは、それぞれ特色を持ち、素晴らしい活動をしています。従って自分のクラブに参加しているだけでも有益で楽しいのですが、ほかのクラブとも交流すると一層ロータリーの魅力を味わえると思います。ほかのクラブとの合同行事、共同の奉仕活動などへの参加はいいきっかけになると思います。山の手東グループは9月1日、合同例会を開催します。これは水野ガバナーのガバナー公式訪問を兼ね、ガバナーの卓話の後、テーブルごとに他のクラブの会員との意見交換を予定しております。交流のきっかけにしていただきたいと思います。

 ご清聴ありがとうございました。



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