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国際ロータリー第2750地区 東京六本木ロータリー・クラブ The Rotary Club of Tokyo Roppongi

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卓話

2021年2月

卓話『日本は大丈夫か?-コロナで浮き彫りになった課題-』令和3年2月1日

鳥居 正男会員

鳥居 正男会員

小篠さんに昨年末に「コロナワクチンのことを話して欲しい」とのご依頼を受けました。コロナ感染で顕在化した日本の課題についてもお話したく、題は週刊誌みたいですが、「コロナで浮き彫りになった課題、日本は大丈夫か?」とさせていただきました。

私は日本は世界の変化から取り残されてしまうのではないかと心配しております。医薬品の先進医療薬の開発でも世界から後れをとっています。化学合成からバイオへの世界の流れの変化に乗り遅れ、コロナワクチンの開発でも後塵を拝しています。

日本の新型コロナの感染者数と死者の数は海外と比べると低く収まっていますが、海外では不思議がられています。強制力のない緊急事態制限や政府の場当たり的な対応、スピードの欠如にもかかわらず、なぜ海外のように爆発しなかったのか。高い衛生意識、生活習慣、国民性、医療体制、基礎疾患(心臓病、肥満)の人口比が低いことなどが理由なのではと考えられます。

ワクチンは健康人に接種するので安全性の確認が大事で長期間にわたる開発期間が必要です。コロナワクチンの開発は今までとは全く違う事ばかりです。現在世界では約280のコロナワクチンが研究されていて臨床試験に入っているのは60くらいと報告されています。ファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3社のワクチンが高い効果を示し、すでに海外では接種が始まっています。今回は各国政府が前のめりで、5年から10年かかる開発期間が何と一年未満で製品化されました。通常は効果、安全性が確認されて製品化のめどが立ったあとに生産体制の準備に入るのですが、今回はすべてへ並行して進んでいます。ファイザーとモデルナのワクチンは人工的に作ったメッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる遺伝物質を投与するという全く新しい技術を使っています。実用化は初めてで、短期間で大量に生産できる反面、壊れやすいので特殊な保存条件が必要です。95%という驚異的な有効率ですが免疫期間も含めてまだわからないことも多いようです。ちなみにインフルエンザワクチンの有効率は50%くらいと言われています。

世界中の数十億人分の量を準備し、いかに届けるかという輸送と保管も大きな課題です。報道によると、アメリカでは昨年12月に投与が開始され、年内2000万人の目標に対し実際の接種は1000万人に留まったようです。初めての経験故、生産が予定通り行かないのはあり得ることだと思いますが、イタリア政府が供給量が約束の29%下回るのでファイザーを訴えるとか、EUがアストラゼネカを自国のイギリスを優先しているので訴えるなど政治問題化しています。

ワクチン投与でもう一つの問題は、接種を希望しない人がどれほどいるかという点です。日本の調査でも3割くらいの人は状況を見極めてから、と回答しています。もう一つ日本特有の問題は、副作用への過剰な反応があります。ファイザーのワクチンはアメリカでの接種開始の最初の一週間のデータによると189 万人のうち副反応が起きたのは29人だけでほとんどは回復したと言われています。日本ではメディアが不安を煽ることが心配されます。

海外でワクチンの取り合いになっていますので、国産ワクチンの開発が望まれるところですが、コロナワクチンの開発でも残念ながら日本は遅れています。現在2社の治験が始まったばかりです。

イスラエルではすでに人口の3割超が接種済みで、2月中には成人の8割の接種を目指しているとのことです。個人健康データが電子化されているので接種がスピーディに進み、ワクチンの確保もネタニエフ首相がファイザーのCEOと17回話したとの報道があります。2回受けた人はグリーンパスポートという証明書をもらいイベントなどへの参加が可能になるようです。日本はG7で唯一ワクチンが未承認です。戦争のリスクと隣り合わせのイスラエルとの単純比較は適さないかもしれませんが、デジタル化が致命的に遅れている平和で危機感のない日本は大丈夫でしょうか

卓話『攻めより守りの増強へ』令和3年2月8日

RI第2750地区 会員委員会 委員長 石川 和子様/RI第2750地区 会員委員会・会員増強・維持委員会 委員長 鈴木 明彦様

RI第2750地区 会員委員会 委員長 石川 和子様/
RI第2750地区 会員委員会・会員増強・維持委員会
委員長 鈴木 明彦様

2020‐21年度 会員委員会活動方針

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