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国際ロータリー第2750地区 東京六本木ロータリー・クラブ The Rotary Club of Tokyo Roppongi

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卓話

2020年9月

卓話『ロータリーの新時代を迎えて』令和2年9月7日

山の手東グループガバナー補佐 伊藤 千恵様

山の手東グループガバナー補佐 伊藤 千恵様

今年度、山の手東グループのガバナー補佐を務めさせていただきます、伊藤千恵です。

所属は、東京恵比寿ロータリークラブです。どうぞよろしくお願いいたします。

私がロータリークラブに入会させていただきましたのは恵比寿ロータリーが誕生した1995年のことです。ロータリーは、多くの素晴らしい出逢いをもたらしてくれます。クラブ内に留まらず、同じ年度を共にした、他クラブの方々との出逢いも、人生を豊かにしてくれます。

私は小さな会社の社長で、いわば「お山の大将」です。ロータリーは、そのような私に様々な気付きや学びを与えてくれます。ですので、自己研鑽のためにと続けておりましたら、25年という年月が経っておりました。

国際ロータリー第2750地区は、第2ゾーンであり第2地域に属し、東京都南部の8つのグループと、グアム、サイパン、ミクロネシア、パラオをはじめとするパシフィックベイスングループを含む、9つのグループで構成されています。会員数は、5月末現在の数字ですが、国内89(7月1日現在88)クラブで4,544人、地区98(7月1日現在97)クラブで4,813人。内、女性会員が、国内で478人(10%強)、地区全体で554人(11.5%)。外国人も多い、多様性のある、日本のリーディング地区とも言われている地区です。

その中の、われわれ山の手東グループは、会員数675人、内、女性会員が123人で18%強と、わが国の中でも女性会員の比率が高く、年齢層も幅の広い、ダイバーシティの進んだグループです。

今年度のRI会長は、ホルガー・クナークさん、ドイツの方です。掲げられたテーマは「ロータリーは機会の扉を開く」です。

そして、2750地区のガバナーをお務めになられますのは、東京銀座ロータリークラブの福原有一さんで、「バリアフリー・マインド」を提唱しておられます。

当地区の女性の比率は11.5%ですが、私が初めて地区に出向いたしました1998-99年度は、女性会員は僅か3%ほどでした。地区出向も、女性として初めてで、「ロータリーは男のロマンだ」と言われていました。

当時の村野順三ガバナーは、ロータリーの将来を見据え、女性や若い人に入っていただこう!と、旗を振られました。

そこで、ガバナー月信で、女性ロータリアン、若いロータリアン、それぞれとガバナーとの座談会を企画しました。女性ロータリアンの人選は、その年度、当地区初の女性会長となられた世田谷中央ロータリーの坂本旦子(あさこ)さんと、恵比寿ロータリーの榊原節子さん、そして、当地区最古の女性会員の伴よし子さんに「先駆者代表」ということでお願いをしました。その際、伴さんは、「頑張らないと、もう女性は入れてもらえないんじゃないかと思い、必死で頑張りました」「白を黒だと言われても、はい、と言って必死でついて行きました」とおっしゃったのです。今、私たち女性が心置きなく活動ができるのは、こうした時代を切り開いてくださった女性たちのご苦労、ご努力の上にある、と痛感いたしました。

と共に、当時は「男のロマン」とおっしゃっていた、男性方のご理解とご協力もいただけたからこそであると思います。

変革期というのは、考え方と努力というものがとても大事であると改めて思います。

今は大変革期です。社会の変化を受けて、ロータリーも変化しなければなりません。ロータリーは、2018-19年度に、ロータリーの新しいビジョン声明を発表しました。「私たちは世界で、地域社会で“そして自分自身の中で”持続可能な良い“変化”を生むために人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」。

そして、2019-20年度には、従来の戦略計画に変わり、行動計画が発表されました。行動計画はビジョン声明の実現を支えるものであり、4つの「戦略的優先事項と目的」が挙げられています。

1つ目、「より大きなインパクトをもたらす」

  • ポリオを根絶し、残された資産を活用する、とあります。残された資産を活用、というのは、ポリオプラスの「プラス」で、他の感染症の根絶にも活用できる、ということです。コロナは、まさにポリオプラスなのですね。
  • 次のロータリーのプログラムおよびロータリーが提供する体験に焦点を当てる、というのは、少し分かりづらいですが、「行動人」として奉仕活動で経験したことが、より大きなインパクトを人に与えることにつながる、ということです。

2つ目、「参加者の基盤を広げる」

「参加者」というのは、いわゆるロータリーファミリーといわれる人たち、ローターアクターやインターアクター、家族、地域社会の人です。ロータリーと組んで一緒にやると広がりも大きくなるので「一緒に奉仕したいね」、となるとよいですね、ロータリアンになる人の多様性を目指しましょう、ということです。

また、「新しい経路」というのは、知り合いだけではなく、入ってくる道を広げる、ということです。RIはそれを奨励しています。それを踏まえて、自クラブはどうするか。今までの概念だけに捉われることなく考える。それがクラブの戦略計画を考えることにつながり、ビジョンとなります。

3つ目、「参加者の積極的なかかわりを促す」

今までは受益者中心で支援してきましたが、それだけではなく、支援している人たちも満足できるようなプロジェクトをしましょう、ということです。支援を行う人の思いをよく調べ、ある程度汲み取って行うことが、参加者を増やし、プロジェクトも発展していく、とRIは考えているのです。

4つ目、「適応力を高める」

これは、変化というものに対して、積極的になりましょう、ということです。

今回のコロナ感染拡大で例会ができない状況になり、無理やりでもインターネットを使わざるを得ない、などという事態となりました。今回のようなことがなければ、なかなか体制を変えることはできないものですが、あえて新しい組織、やり方を考えて適応していく、力を持ったロータリーとなりましょう、ということです。

新たな行動計画を立てたことを、RIでは、次のように言っています。

「今日の世界は、ロータリーが誕生した1905年の世界とは異なります。人口構成は変わり、変化の速度は増し、テクノロジーによってネットワークと奉仕のための新しい機会が生まれています。しかし、変わらないこともあります。それは、親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ、つまりロータリーを定義する価値観に対するニーズです。ロータリーの新しい計画によって、私たちは過去を称えながら未来を受け入れていけるでしょう。私たちは進化を続け、人びとにとっての重要性が高いロータリーの更なる成長を促していくことができます」。

この行動計画が立てられたのは、コロナよりも前なので、われわれは、コロナによって、RIの考えや行動計画の意味に気付かされた、あるいは、気付くべきだとも言えます。

世の中は変化しています。それを踏まえて、ロータリーを、自クラブをどうしていくのか。情報を知り、RIの考えも踏まえて、自分たちの在り方を考えていくことが求められているのだと思います。

実際、新型コロナウイルスの影響で、昨年度後半より、例会の開催も、Zoomなどのweb例会、通常の形とweb合わせたハイブリッドの例会など、待ったなしで新たなチャレンジを余儀なくされました。

そしてITの活用が促され、例会の在り方に多様性ができたことによるメリットも出てきました。

仕事上、健康上などの理由で例会場には行けない人にも、オンラインでの出席はプラスとなります。ITに抵抗がある方、苦手な方も、クラブ内の詳しい若いメンバーにセットアップしてもらい、Zoomができるようになって世界が広がった、孫とZoomで会えるようになった、と喜ぶ人も出てきました。そしてそのことにより、クラブ内の課題であった、年長者と若い人の融合が図れた、との効果も出ているようです。これまでなかなか来ていただけなかった海外にいらっしゃる要人などの卓話も、オンラインでは実現でき、出席率も上がった、とのご報告もいただいております。

ITをうまく活用すれば、様々な課題が解決でき、あらゆる可能性が広がるということだと思います。

また、コロナウイルス感染拡大で例会が開催できなかった時にも、多くのクラブが支援活動を行いました。「こんな時、ロータリーは何もしないのか、できないのか、」となってしまうとロータリーの意義を感じず、退会してしまう方も出てくるかもしれません。しかし、「このような時だからこそ、ロータリーだからこそこんな奉仕活動ができるんだ」となると、「一人ではたいしたことはできないけれど、ロータリーに入れば社会に役立つ有意義な活動ができる」、と思い、引き続きロータリアンでいる、あるいはそういう思いの人が入会してくださる、という、退会防止・増強にもつながり、会員基盤の強化にも結果としてなると思うのです。

そういう意味でも、今、まさにロータリーの意義、真価が問われているのではないでしょうか。

RI会長のテーマのように「機会の扉」を開け、時代に合わせてロータリーも変化させる。多様性をもってロータリーの魅力と力を高めていく。そして、有意義な奉仕活動を行っていく。そのために、皆で考えて、それぞれのクラブがそれぞれの形で新しいロータリーの追求と創造に前進し、魅力的なクラブづくりに取り組んでいく。

折しも、今年は日本のロータリーが100周年を迎える、節目の年です。

今年度がロータリーの新しい時代の礎を築く年度と捉え、認識を新たに取り組む第一歩となるのではないでしょうか。世の中は確実に変わるので、進歩になることは間違いありません。

これまでのロータリーの魅力を大事にしつつ、新しい魅力も加わって、より楽しく有意義なロータリー活動ができることを願いまして、話を終えさせていただきます。



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