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国際ロータリー第2750地区 東京六本木ロータリー・クラブ The Rotary Club of Tokyo Roppongi

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卓話

2017年4月

卓話『日本のドローン事情とビジネスの展望』平成29年4月24日

名倉	真悟様

一般社団法人ドローン大学校理事長 名倉真悟様

今日はドローンとドローン大学校についてお話しします。私は大学でマーケティングを学びアパレルの会社に就職しましたが、ライフワークとして雇用の創造をしていきたいと考え、独立して東京デザインルームという会社を作りました。この会社はこれから会社をつくろうという方が必要とするもの、例えばホームページや名刺、封筒などの制作を通じて、その事業を一緒に考え構築していこうとする会社です。

そのビジネスとは別に、私は立教大学大学院のMBAコースで更にマーケティングの知識を深めました。専攻はニューロマーケティングです。その後慶應義塾大学医学部で研究員をしているうちにドローンという言葉に出会うようになり、自分のビジネスの中でもドローンに関わるようになりました。自分が培ったノウハウとドローンを掛け合わせることで何かができると考えて作ったのがドローン大学校です。

ドローンについてはいくつか大きな事件が起きています。2015年4月には総理官邸に、5月には善光寺で御開帳の行列にドローンが落ちました。事件後規制の必要性が叫ばれ、その年の12月に航空法が改正されましたが、まだいくつも事故が起きています。そういう問題を解消するために私たちの大学校があって、ドローンの安全な運行に必要な知識や法律や技術をマスターしてもらうことにしています。

その技能を取得した方がどんな仕事につくのかというと、今、世界で一番シェアが大きいのは軍事用です。アメリカが特に強くて、それ以外では日本の場合、農薬散布が多くなっています。

安倍総理は未来投資会議で橋やダムなどの公共工事にドローンを取り入れて建設現場の生産性を2025年までに20%向上させると言っています。例えばトンネルや下水管の保守点検などにドローンを使うことで作業効率を格段に改善することを想定しています。

実は去年あたりからドローンに赤外線カメラをつけることが多くなりました。赤外線カメラで火事の現場を空撮すると、熱いところが白っぽく映るので、そこから消火を始めることで効率的な消火活動ができるようになります。海外では救急救命系でも利用を始めています。スマートフォンにはGPS機能が入っているので、通報すると消防署の方でその発信場所が分かります。それを利用して例えば人が倒れたという通報が入ると、そこにドローンを飛ばして映像を消防署に送り、ドローンが運んだAEDを患者に使うよう電話で指示したりするわけです。

不動産関係で最近多いのはマンションの予想眺望という使い方です。例えば60階建てのマンションで60階と59階で500万の価格差があるとします。そこでどうしようと悩んでいるお客さんに、60階の部屋はこの眺め、59階はこうですというと、じゃぁ60階にしようみたいなセールスもできるし、あとでこんなはずじゃなかったというトラブルも減らせるのです。

私たちの学校では企業を訪ねたりしてドローンの利用方法の開発に取り組んでいます。今後ともドローンと何かというのを受講生たちと作っていこうと思っています。

ありがとうございました。

卓話『脱原発と自然エネルギー推進は世界の流れ』平成29年4月3日

河合 弘之様

さくら共同法律事務所 弁護士 河合 弘之様

今日は、なぜ日本は原発をやっちゃいけないかという話です。日本は超地震大国、超津波大国です。原発の分布を見るとヨーロッパとアメリカの東海岸に多いのですが、そこには地震は全くと言っていいほどありません。世界中で地震と津波が多いのに原発をやっているのは日本だけです。

電力が足りないと停電になると言われますが、日本は仮に原発をゼロにしても火力発電の実稼働率を50%から70%に上げるだけで全部補えるのです。現にここ6年ほとんど原発が動いていないのに停電は起きていません。それから原発をやめた分石油を輸入しなきゃならないと言われますが、現に石油輸入代金が増えたからといって日本の経済が痛んだことはありません。

原発はCO2を出さないから温暖化対策にはいいという説があります。でも原発事故は国を亡ぼす恐れがあるのです。6年前、当時の原子力委員会委員長が首相の指示でまとめた最悪シナリオでは、東日本全体が強制退去区域か任意避難区域になる可能性を正確なデータで報告しています。

私はそういうことを分かっていただきたくて映画(「日本と原発」)を作りました。おかげさまで大ヒットし、日本中で1700回自主上映されました。ただそれを見た方が一様に、じゃあ代わりのエネルギーどうするのというんですね。それで私はもう一つ「日本と再生 光と風のギガワット作戦」という映画を作りました。

世界のエネルギー投資の70%は自然エネルギーです。残り30%の内25%は火力。原発はわずか5%。なんで日本はもっと自然エネルギーが発展しないかというと政策障害しかありません。

風力や太陽光は頼りにならないという人が多いんですが、風力発電も太陽光発電も何千、何万と集めてコンピューターでつなげば安定するんです。あと需要サイドのコントロールを組み合わせれば自然エネルギーで十分やっていける。

自然エネルギーが盛んになった理由は大幅なコストダウンです。この5年間で太陽光発電のコストは1/5になり風力発電も3割減です。それに引き換え原発は毎年コストが上がっていきます。福島の事故で世界中の規制、安全基準が高まり、その費用はほとんど建築側が負うことになっています。それが今回の東芝の経営危機の問題で、世界の原発メーカーが同じ問題を抱えています。

今や世界の風力と太陽光の設備容量の合計は原発の2倍で、その差は広がっています。日本のメディアはそれを報じないし電力会社もなるべく黙っていますが、現実は進んでいるのです。

原発事故の被害で一番怖いのは健康被害です。福島では子供の甲状腺がんが多発しています。元々は100万人に1人しか発生しない病気ですが福島では185人出てきた。明らかに因果関係があると思うんですが政府や県は否定しています。私たちは3.11甲状腺がん子供基金を作り支援金を差し上げています。困窮している方が多くて、治療費は出してもらえるけどその他の費用が出ないんです。私たちが始めたら72人の方が名乗り出てくれました。皆さんにはそのご支援をお願いしたい。先ほどの映画も自主上映をやっていただければ幸いです。

よろしくお願いします。



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