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国際ロータリー第2750地区 東京六本木ロータリー・クラブ The Rotary Club of Tokyo Roppongi

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卓話

2016年4月

卓話 『百貨店の店頭から見た消費の現状』平成28年4月25日

奥田 務様

J.フロントリテイリング(株)相談役
奥田 務様

最近の円高、株安の状況をみると景気の先行きが見えず、個人消費も減速感が強まっています。消費動向の分析にはインバウンド需要、富裕層の消費、ボリュームゾーンの消費の3つがどう動くかがキーポイントだと思います。

まずインバウンド需要。この数年急成長しましたが、もう今までのような伸びは望めません。その理由は買い方の変化。特に中国のお客様のいわゆる爆買いは少なくなって、自分に合う商品を買いたいという要望が強くなっています。例えば化粧品売場で、じっくりとカウンセリングやメイクを受けるといったことが人気です。もう一つは経済的メリットの減少。爆買いの背景には円安で商品が安く買えたという事情がありましたが、昨夏の元の切り下げ以降、高額品の売上げに影響が出ています。

次は富裕層の消費動向。大丸松坂屋ではこの半年間に100万円以上お買上げいただいたお客様は金額ベースで4%増えていますが、人数は1%に満たず、極端なお金持ちのところに売上げがシフトしています。この傾向の裏には金融資産を違うものに変えようという動きもあると推測しています。

一番大きな割合を占めるボリュームゾーンでは、ほとんどのお客様のお買上げ額が低下しています。特に衣料品が顕著で、従来の、ファッションで自己主張しようという価値観から、価格のこなれたものを組み合わせて、どんなTPOでも対応させるよう変化している。もう一つの変化は、生産と流通がグローバル化して、中国やベトナムで作る商品も低価格ながら一定のクオリティを持つようになった。その結果、家計支出に占める被服と履物の割合はかつての半分になりました。

当社のお客様は全体の約3割が65歳以上の方で、この方々のマイナスが他に比べて大きくなっています。年金生活では日々の生活での商品やサービスの値上げ、医療、消費税といった将来の不安要素が大きいのだと思います。

そんな中でも売れる商品はあります。1つ目は高品質。例えばバルミューダ社のスチームトースターや愛知ドビー社のホーロー鍋は、それぞれ特徴がはっきりしていて高額にも関わらず売れています。2つ目はオーダー品。私どもオリジナルのトロージャンというブランドの紳士服はいわゆるパターンオーダーで、豊富なサンプルから生地、ボタンを選び、組み合わせる。しかも見た目、着心地を確認しながら自分の好みに修正できるので、自分にぴったりの一着が完成する。これは5万円ぐらいで百貨店のスーツとしてはかなり割安です。やはり自分だけのものは消費者の皆さんの心をくすぐるわけですね。

今のモノ余りの時代、中途半端なものは売れません。品質の良さ、何に拘っているか、その商品の価値をしっかり伝えられるものが売れています。小売業の一端を担う者として、お客様の価値観やライフスタイルの変化に対応した新しい魅力的な商品を提供することで、私たちの使命と消費の活性化が実現されると考えています。ありがとうございました。

ありがとうございました。

卓話『かなたからのひかり』平成28年4月11日

観山 正見様

前国立天文台長
観山 正見様

国立天文台の本部は三鷹にありますが、今や周りは灯りがたくさんで星が見えませんので、現在はハワイやチリに大きな望遠鏡を作って観測しています。

宇宙はどれぐらいの広がりがあるかというと138億光年と言われています。光年というのは距離の単位で大体10兆㎞。まぁちょっと考えられません。またこの宇宙には始まりがあって我々が存在している時空は138億年前に始まったと言われています。

私どもの銀河系は約2000億個の星の集団です。このうちオリオン座のベテルギウスは大きな星で、大きさは太陽の500倍、重さは20倍、距離は550光年ぐらい先にあります。この星が最近どうも危なくて爆発するんじゃないかと言われています。超新星爆発。新星というけれど実際には星の最後なんですね。ベテルギウスぐらいの大きさの星の寿命は約100万年ですから、その最後が明日なのか1年後なのか100年後なのか、到底分かりません。もし爆発すると大体1か月間、月の明るさぐらいに光って、昼間でも見えると言われます。

昔、カール・セイガンという学者が宇宙カレンダーを考えました。138億年前の宇宙の始まりが1月1日の0時0分、私たちが今いるのが12月31日の23時60分、つまり次の年の0時0分とすると、地球の誕生は46億年前、このカレンダーでは9月2日。その後9月17日に生命が誕生して12月15日に魚が生まれ、26日に哺乳類が生まれ、30日に恐竜の大絶滅があって、31日の22時48分にホモサピエンスが現れ、23時59分37秒に農業を始めたことになる。この長い長い宇宙の歴史からいうと、私たちの営みはほんの一瞬でしかありません。

宇宙が始まって私どもの母体である地球ができるまで約90億年あります。この間は私どもとは関係ないかというと、そうでもありません。50億年後の太陽の最後は、中心に白色矮星という小さな星を残して宇宙空間にガスが静かに散っていくのですが、大きな星の場合には超新星爆発でおしまいになります。太陽というのはほとんどが水素で、水素が核融合で燃えてヘリウムを作っている。大きな星はそのヘリウムがさらに燃えて、炭素や酸素、鉄などの重たい元素が合成されると考えられています。それが爆発で宇宙空間にばらまかれる。宇宙の最初には元素は水素しかなかったのが、いくつも星が生まれ、その中の重たい星が作った色々な元素が爆発で宇宙にばらまかれ、それが何回も繰り返されて重たい元素が増える。そういう中、あるところで太陽が生まれ、その周りにゴミみたいなものが集まって地球が生まれました。地球が生まれてその海の中で生命が生まれ、進化してきた。私たちの身体を構成しているのは、地球が生まれる前の90億年の間に、様々な星のある種、輪廻みたいな繰返しの中で作られた元素で、それが私たちの中に炭素や酸素や鉄という形で仕込まれている。私たちはよく、亡くなると星になると言いますけど、私たちこそが星の灰から生まれた生命。宇宙は私たちの故郷なんですね。

ご清聴ありがとうございました。

卓話『クラブ基盤の強化・・・会員維持、増強について』平成28年4月4日

富澤 為一様

地区会員委員会 会員増強委員会 委員長
富澤 為一様

こんにちは。本日の卓話の演題にもあるクラブの会員基盤の強化と活性化は世界中で非常に真剣に研究されています。今、日本の、世界のロータリーはどういうことを考えているのかを感じていただければと思います。

まず会員増強。クラブの活性化、会員基盤を強化するには、やはりクラブが一番大事ですね。ここにいらっしゃる会員の皆さん一人一人が、改めて自分はロータリアンだということを再認識していただくことから始まると思います。

実は10年ぐらい前から世界中でロータリーの会員数が減っています。わが地区では毎年400名ぐらいの新規会員があるのに、残念ながらそれ以上の会員が退会している。そこで地区としてもこのテーマを重要と捉え、何か手を打たなければと考えました。そして会員研修委員会や会員委員会が中心になって退会防止にスポットを当て、セミナーやオリエンテーションを強化しました。新しいクラブも作り、既存クラブの会員増強も地区の重要な目標に掲げています。

皆さんはロータリークラブって何ですかって聞かれてどう説明しますか。そして六本木ロータリークラブの魅力や特徴、また具体的な活動を聞かれたらどう答えますか。

日下部幹事 ロータリークラブは社会奉仕の団体だと理解しています。当クラブの特徴は、国際的な色彩があること、女性会員が多いことが挙げられます。活動は、奉仕活動については社会奉仕、青少年奉仕、国際奉仕を行っていて、近年は特に青少年関連の奉仕活動が多く、昨年はその一環として山中教授の講演会が大成功で、それもアピールポイントになると思います。

ありがとうございます。六本木ロータリークラブさん、大変モデル的な素晴らしい活動をされていることが分かります。今の説明は、皆さんが例えば会員増強やロータリーの広報活動をするときに大変重要ですね。

六本木ロータリーさんでは長期欠席の会員はいらっしゃいますか。そういう方がたまにクラブに来たときには皆さんで声かけをしていただければと思います。会員増強はこの方たちの退会を防止しないとなかなかいきません。

会員増強ではどんな方に働きかけているでしょう。一番大事なのは職業分類の未重点分野ですね。ロータリーの原点は一業種5人。皆さんの人脈でお誘いいただければと思います。またいろんな事情で退会された方の後継者が入っていない場合、その企業に改めて働きかけるというのも重要じゃないでしょうか。

八王子西ロータリークラブでは今年20名以上の入会があったそうです。純増は11名ですが、それでもわが地区トップです。会長さんの話では、会員の増強は会員増強委員長だけに頼るのではなく、会員一人一人が情熱を持ち知恵を絞って日々活動することが大切だということでした。

最後にもう一度皆さんにお願いします。まず維持が大事。そして増強は会員の皆さんの本気度にかかっていることを心に留めていただければと思います。

ご清聴ありがとうございました。



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